(生後5ヵ月未満の仔犬用)
〜フレンドリーな犬に育つために〜
将来、他人や犬、物音などを怖がらないようにするために
慣らすモノ(他人、他犬、物音など)を見たり聞いたりした直後においしいフードをあげましょう。
救急車のサイレンの音が怖くない子にするには
救急車のサイレンが聞こえたらすぐにフードを与え、聞こえなくなるまで与え続けます。
人の好きな子にするには
他人(家族以外の人)からおいしいフードをあげてもらいましょう。
掃除機の音に興奮しない子にするには
掃除機を見たら、すぐにフードを与えましょう。食べることができたら1番小音にして2~3秒音を聞かせてみます。その間おいしいフードを与え続けましょう。(徐々に音の長さを伸ばします。)
いろんな環境に慣れやすい子にするには
家の中だけでなく、外へ出て行きましょう。初めての外は理解できなくて不安な世界。飼い主さんが抱っこして近所や公園を歩いてあげましょう。
仔犬が「怖い」と感じているか、よく観察しましょう。
できる限り、怖い物や音をなくすことが大切。
「怖い」
- 犬の動きが固まる。
- 与えたフードが食べられない。
- 怖いと感じた対象物(音)から逃げようとする。 等
こういう様子がみられたら、無理矢理近付いたりせず、 少しずつ(遠くから、小さな音から等)慣らしていきましょう。
物を取られまいとあわてて飲み込んだり、うなったりしない子にするために
口へ入れたら危険なものは、仔犬の近くへ置いておかないよう、環境を整理しましょう。
人間の赤ちゃんが、何を口にしちゃいけないか分らないから、ご両親は細心の注意を払っていますよね。仔犬も一緒です。
犬の口から力づくで物をうばわないようにしましょう。
犬が「自ら放す」ことが大切。もし、物をくわえていたら、おいしいフードを用意して物とフードを交換するようにしましょう。人が力づくでうばいとることばかりすると、「とられたくないから早く口の中へ入れちゃおう!飲み込んでしまおう!」とするため、誤飲の原因になります。
身体を触られること、抱っこが好きになる子にするために
もともと、犬は長時間触られることや抱かれることが好きではありません。人に触られたり、抱かれたりしたとき、大人しく受け入れていたらおいしいフードを与えましょう。
体のパーツ別に触られると嫌な所がある子がほとんどです。
耳、目のまわり、お腹、あし、背中、しっぽ…等 1ヵ所ずつ触って、大人しくしていたらその都度ごほうびを与えましょう。
抱っこしたときバタバタしたり、降りたいと騒いでいるときは大人しくなるまで待ちましょう。
大人しくなったところでおいしいフードを与え、ほめてから下へ降ろしましょう。大人しく抱っこできたら、その間必ずほめて、おいしいフードを与えまし ょう。
考える力と自立心を育て、物怖じしない子にするために お留守番も平気になるように
仔犬が育つ場所は広く、刺激いっぱいにしてあげましょう。
窓を開ける、TVやラジオをつけっぱなしにする等して日常生活で聞く音を自然に聞かせるようにしましょう。又、素材の違うかじっても大丈夫なおもちゃをおいたり、マット等を敷き、刺激的で楽しい空間にしましょう。
甘がみをひどくさせないために
仔犬の目の前で手を不必要にひらひらさせることはやめましょう。
仔犬は動くものに興味を持つのは当たり前。手をひらひらさせて、手で遊びを誘わないようにしましょう。代わりにおもちゃを人が動かして遊ぶようにしていきます。
仔犬が人の手、ズボンの裾等を噛み始めたらすぐに離れて無視しましょう。
噛むのをやめたら、すぐに戻って遊び相手になりましょう。
部屋の中でリードをつけて教えると簡単に学べます。(詳しくはスタッフまでお尋ね下さい。)
豊かで刺激的な環境は甘がみ防止に役立ちます。
トイレを教えよう。
トイレは成功を積み上げる事が、仔犬がトイレを覚えるのに欠かせません。
失敗させない工夫をしましょう。
- 通常トイレの体内サイクルは月齢+1時間
生後2ヵ月齢の仔犬は、2+1=3時間 つまり、3時間毎にオシッコ、ウンチ をするようになります。
「もうじきトレイの時間だな。」となったら、サークル内のトイレにつれて行き、そこでトイレができたらすぐにほめて、おいしいフードをその場で与えましょう。
- 遊んでいる間、ご飯を食べた後等は排泄をしたくなるので、15~20分に1度トイレへ連れて行き、排泄を促すとよりトイレの失敗を減らすことができます
- 足の裏の感触でトイレを覚える
仔犬はカーペット、フローリング、土、ペットシーツ等、足の裏の感触でトイレを覚えます。ペットシーツをトイレのみならず、その周囲まで広めに敷いて、まずはペットシーツの感触を教えましょう。
- 汚れた所でトイレはしたくない
1度汚しているペットシーツ、たとえシーツの端を少し汚しているだけでも、そこでするのを仔犬は嫌がります。毎回、仔犬が踏む場所はきれいなシーツにしてあげると失敗しにくくなります。
- 失敗しても決して叱らない
まだまだ不安がいっぱいの仔犬。新しい生活に慣れ、人の決めたルールの中で生きていくことは本当に大変です。
「トイレ」と限られた所だけで排泄することを覚えるのは大変なこと。ゆっくり、たくさんの時間をかけて教えていきましょう。失敗するたび叱られると、その人を「怖いな。」と思ったり、その恐怖でオシッコをちびってしまったりする原因になります。